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マイクロソフトがSkype買収を決定!

skypeSkypeは2010年に1億7000万人のユーザー、さらに2070億分間以上の音声チャットおよびビデオ会話を成し遂げており、10日にマイクロソフトが85億ドル(約6859億円)で買収することが双方の重役会議で決定されました。
今回の買収により今後は何が起きるのでしょうか?


まずこの提携によってマイクロソフトは「Lync」という企業向けコミュニケーションプラットフォームにおいてSkypeを利用することが可能になります。

このLyncはWindows Live MessengerKinectとの連携も視野に入れており、すでにマイクロソフトの収益を30%も押し上げています。

最終的にはOutlookMessengerHotmailXbox LIVEの間でそれぞれSkypeを使ったリアルタイム通信・リアルタイムの音声通話を実現させ、それぞれのコミュニティー、すなわちXboxとKinectの組み合わせによる通話、Windows Phoneによる通話、さまざまな種類のWindowsを搭載した各種デバイスによる通話をサポートしていくことになるそうです。

つまり、LyncとOutlookとXbox Liveそれぞれのユーザーコミュニティと、既存のSkypeのユーザーコミュニティが接続され、相互に利用可能になる、ということです。

もちろんこれによってSkypeがWindows専用になるというようなことはなく、非Windowsプラットフォームも引き続きサポートすると確約しています。

マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマーによると「Skypeは世界中の何百万もの人々によって愛されている驚異的なサービスです」「人々が簡単に世界中のどこにいても家族、友達、仕事相手および同僚に接続したままでいられるように、私たちはリアルタイム通信の未来を作ります」としています。

さらにSkypeはマイクロソフト内のニュービジネス部門になり、現在のSkypeのCEOであるトニー・ベイツはマイクロソフト・スカイプ部門の社長の肩書きを得る予定だそうです。「マイクロソフトとスカイプは、ソフトウェア・イノベーションおよび製品を私たちの顧客に持って来るビジョンを共有します」とトニー・ベイツCEOは言っており、さらに「マイクロソフトとともに私たちはSkypeの国際的なコミュニティを拡張し、かつ誰とでも通信でき、コラボレートできる新しい方法を導入するスカイプのプランを加速することができるでしょう」とも言っています。

おそらくこの提携によってSkypeは念願であった法人部門への進出がより容易となり、収益化をさらに確立させることができるのではないかと思われます。というのも、マイクロソフトはOffice製品によって法人については実は非常に強いという一面があり、すでに確保している法人向けのさまざまなノウハウと製品とをSkypeと組み合わせていくことによって、自社製品のさらなる拡張が可能になり、Skype側にしてみれば今までの個人向けの利用から、法人向けの利用も視野に入れることが可能となる訳なので、確かに双方にとって利益は大きいと言えるはずです。


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