インターネット上で自社の商品を販売するには、大きく2つの方法があります。
独自でECサイトを立ち上げるパターンとサイバーモール(電子商店街)に出店するパターンです。
最近ではインターネットで通販を行ないたいのですが、どのような方法で販売するのが良いのか頭を悩ませる方も多いようです。
この気になる話題を掘り下げて検証してみましょう。
サイバーモール大国の日本には有名なモールがいくつもあります。
主要なサイバーモールについてまとめてみました。
◯「
楽天市場」(
楽天)
- 電子商店街事業としては国内最大手
◯「
Yahoo!ショッピング」(
Yahoo! JAPAN)
- 後発ながらブランド力をいかして拡大中
◯
「Gmarket」(
eBay Gmarket)
- 2010年5月世界最大手eBayと合弁企業設立。
◯
「ビッダーズ」(
ディー・エヌ・エー)
- オークション&ショッピングサイトのビッダーズを運営
◯「
ショップひろば」(プラス)
-国内初、ロイヤリティがなく、無在庫でもショップが持てるオリジナル店舗が集まるモールを運営。
◯「
ビカム」
- ショッピング・サーチエンジンの運営
◯「
livedoorデパート」(
ライブドア)
- 2007年4月1日より運営元を株式会社カウイチに移管。
◯「
永久不滅.com」(
クレディセゾン)
- セゾンカード・UCカードを利用すれば、永久不滅ポイントがたまる会員専用のショッピングモール
◯「
TOP&ネットモール」(
東急カード)
- TOP&カードを利用すれば、TOKYUポイントがたまる会員専用のショッピングモール
◯「
マジックガーデン」
- 外部リンク貼りが自由に可能なショッピングモール
サイバーモールというと楽天市場やYahoo!ショッピングが有名過ぎるので、他のモールがかすんでしまいますが、ざっと上げただけでもこれだけあるんです。
当然それぞれのモールごとにサービス内容が異なりますので、費用対効果を考える必要がありますね。
例として楽天市場とYahoo!ショッピングの客層と最近注目されている海外販売について比較してみましょう。
■楽天市場の客層
どちらかと言うと、楽天市場のお客様はネットショッピング歴が比較的長く、ネットショッピングをするなら楽天市場でという楽天市場固定客の割合が比較的多いのが特徴です。楽天ポイントでの囲い込みが上手く、固定客の増加につながっていると言えるでしょう。
この固定客の方々の多くは楽天市場ネットショップの高いサービスになれている面もあり、ネットショップへの期待と厳しい目を持っているのももう一つの特徴です。
■ヤフーショッピングの客層
どちらかと言うと、楽天市場のお客様ほどにはネットショップへの過度の期待はなく、とにかく商品を探し求めて来店するお客様が多いのが特徴です。探している商品が手に入れば満足してくれます。ネットショップ運営者にとってはある意味「楽」なお客様かも知れません。日本最大のポータルサイトYahooのトップページ経由、あるいはヤフーオークション経由で来店するお客様も多いので、サービスよりはまず商品そのものを求めて来客する方が多いのでしょう。
■楽天市場の海外販売
楽天市場には「楽天海外販売」という海外向け販売ま玄関ページがあり、中国語・韓国語・英語に翻訳されて表示されています。また、各店舗のページも自動翻訳でテキスト部分は23ヶ国の言語へ翻訳されるようになっています。さらには、2010年内に台湾のネット通販サイトに出店する企業が日本向けに商品を販売できたり、台湾の消費者が日本の商品を容易に買えたりするようになります。楽天市場を利用し海外販売へ進出するチャンスがあります。
■Yahoo!ショッピング海外販売
ヤフーは中国の最大ECサイト「淘宝網(以下、タオバオ)」と提携し、中国の「淘宝網(以下、タオバオ)」で売られている商品を日本の消費者はヤフー内にある「Yahoo!チャイナモール」で購入することが出来ます。また、逆に、「Yahooショッピング」に出店しているお店の商品は「淘日本(タオジャパン)」に掲載され、中国の消費者が日本商品を購入できます。地方の中小企業や個人でも中国市場へ参入するひとつのチャンスです。
また出店プランにも特徴があります。一番安価なプランを比較してみます。
■楽天市場 頑張れプラン
月額:19,500円
登録可能商品数:5,000点
支払方法:年間一括前払い
システム利用料:3.5〜6.5%
■Yahoo!ショッピング
月額:20,790円
登録可能商品数:20万点
支払い方法:1ヶ月分後払い
システム利用料:3.0〜4.5%
プランだけで比較すると、Yahoo!ショッピングの方が優れていると言わざるを得ません。
楽天市場は出店するにあたり、年間一括前払いですのでスタート時に234,000円+入門マニュアルセット(32,000円)の費用がかかりますが、Yahoo!ショッピングはスタートアップキット料金の21,000円のみで出店が可能ですし、システム利用料もYahoo!ショッピングの方が安価です。
しかしどちらも客層が違いますし、集客や販促の手法も若干の違いがありますので一概にどちらが優れているとは言えないのが現状です。
また近年はブランド戦略などのマーケティング戦略が容易に可能である、独自ECサイトを構築する事例が増えてきています。
当社が推奨するレンタルホームページ「
urisu(ウリス)」のタイプ2もこれに該当します。
次回はECサイトとサイバーモールについて比較してみたいと思います。